反人生処方としての文学 ミネルヴァ評論叢書〈文学の在り処〉 中村邦生 ミネルヴァ書房キョゲン ノ リョウイキ ナカムラ,クニオ 発行年月:2004年07月 ページ数:282p サイズ:全集・双書 ISBN:9784623040452 中村邦生(ナカムラクニオ) 1946年東京生まれ。

立教大学大学院修了(英米文学専攻)。

現在、大東文化大学文学部教授、作家。

1993年小説「冗談関係のメモリアル」で第77回『文学界』(文芸春秋)新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) プロローグーあまりに比喩的な/1 虚言の愉しみーナボコフに倣って(ナボコフの文学教室から/記憶よ、騙れ ほか)/2 読むことの体感ー触知する言葉(“読み”の空隙/なぜバーナムの森は動いたのかーマクベスと植物と ほか)/3 余白の思考ー反人生処方として(退屈、または凡流の中に落ち合う景色/食べる、または夢の饗応に勝るもの ほか)/4 日常の臨界ーあまりに人間的な(“家族”の幻景/悲劇的なるものの隘路 ほか)/5 午睡の前にー終わりを夢見て(マンソンジュ氏の日本滞在ー忘却のためのサプリメント) フィクションの魅力を読み解く批評的演戯の書。

ナボコフ、シェイクスピア、日本の現代小説などをとおし、文学の指し示す“虚=実”が、いかに私たちの日々の“生”の奥行を照らしだすか、自在なスタイルで語る。

本 人文・思想・社会 文学 その他

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